中魚・十日町支部会員の皆さんへ

     中魚・十日町支部長  川崎 正男

 今年の梅雨も、毎年見られるタチアオイが妻有の大地に咲き誇りました。車窓からよく見ることができる植物で、群生しています。「今は、梅雨だよ。」「そうだよ、梅雨だよ。」と、お互いに会話しているようです。タチアオイが一番上まで咲くと、梅雨明けになると言います。

 さて、中魚・十日町支部会員の皆さん、今年度は新型コロナウイルス感染防止ということで、春から十分な活動を行うことが難しい状況となっています。連絡があったように、集まって行う研修が、原則、実施できないことになっています。
 本来ならば、サークル活動等をとおし、研修を深めている時期です。しかし、どのような状況であろうと、私たちの目の前にいる妻有の子どもたちは、成長し続けています。状況が変わったからと言って、子どもたちは待ってはくれません。したがって、状況が変わったからと言って、私たちは活動を止めてはならないのです。
 コロナ禍にあって、どんな研修ができるのか。支部内で様々なチャレンジが行われています。
 先日は、研修委員会によるグループ別研修の説明会が、zoomを活用して実施されました。グループ別研修とは、研修委員会が取り組む今年度の目玉事業です。各会員は、教科領域別のグループに所属し、年間少なくとも3回の研修を受ける機会が提供されます。「妻有の地の教育をリードする中魚・十日町支部」のテーマのもと、会員一人一人が自ら力量を高める場を提供したいとする研修委員会による新しい取組です。この研修が充実するようにと、オンラインを活用し、世話人、代表指導者が集まり、研修委員会から説明を受けたのでした。当日は、オンライン参加の会員にもパワーポイントによる説明がなされました。各グループの世話人や指導者は、この取組を生かしグループ研修を運営してほしい、切に願っています。サークル活動でもzoomを活用した取組が始まっています。

 ところで、ときわ会新会長の吉田隆先生は、年度当初の代議員会役員代表挨拶で、ときわ会本旨の一節を紹介された後、「この『時運に惑わず、歴史を省み、理想を追求する』という、ときわ会本旨に掲げられた先達の教えは、今この状況に直面する私たちにこそ、求められている姿ではないでしょうか。」と問題提起されています。

 研修の歩みを止めてはなりません。逆に、このような状況だからこそ、研修を進めていかなければなりません。支部でも、知恵を出し、このコロナ禍だからこそできる研修を、方法的にも内容的にも進めていこうではありませんか。もう既に、society5.0の入り口に差し掛かっているのかもしれません。不易なものを学びながら新しい時代の教育に果敢にチャレンジする中魚・十日町支部を会員みんなで作っていきましょう