加茂支部長挨拶

ときわ会加茂支部長 栢森耕太郎

昔話にでてくる桃太郎と浦島太郎がJAXAの宇宙飛行士の適性テストに出題されたことがあります。その問題とは、「桃太郎と浦島太郎の物語を知っていますね。あなたは、どちらのほうが直感的に好きですか?」です。

桃太郎・・・・・・ 鬼退治という明確な目標をもって、それを達成するために自分の力を補う存在であるイヌ、サル、キジとチームを組みリーダーシップを発揮する。しかも合理的である。

浦島太郎・・・ カメを助ける優しさをもっている。しかし深く考えずにカメの誘いで竜宮城に行き楽しむ。開けてはならない玉手箱を楽観的にもらってきて、開けてしまう無邪気さがある。

JAXAは浦島太郎派を採用するようです。このテストを受ける人たちは、桃太郎の能力を既に十分もった人たちです。宇宙では想定外のトラブルが次々と起こります。それで桃太郎の能力と同時に、浦島太郎のように好奇心旺盛、そして予期できない変化を柔軟に受け入れ楽しめる人が向いているということらしいです。

私たちの生活がめまぐるしく変化し続けています。過去の経験が通用しにくいことが多くなってきています。次はどんなことが起きるのか、それを楽しむ気持ちでいること、目標達成のための努力とともに困難やトラブルを楽観的に受け入れることも必要だと教えているようです。

時には、浦島太郎の話を思い出して、着実に歩みを進めていきましょう。そして、会員一人一人が教師としての使命感、目的意識をもち、「ときわ会員でよかった。加茂支部でよかった」という支部にしていきましょう。