教育データベース

2017.11.07

中学校

特別活動

新潟

平成29年度

全員で創りあげる学年目標とその達成に向けて

新潟市立白新中学校 伊藤 雅仁

 集団がよりよい活動をしていくためには、目標が必要だ。目標は、全ての教育活動において、活動を振り返る大きな柱になる。しかし、多数決などで決めた目標は、全員の思いが反映されていない可能性があり、その役割を十分に果たすことができないと考える。
 そこで、集団全員で学年・学級目標を創りあげることが必要であると考えた。全員の想いが反映された目標であるならば、その達成に向けても集団が一つの方向を向いていくのではないか。また、その目標達成に向けて、話合い活動やプロジェクト活動などを取り入れることで集団として高まっていくのではないかと考える。そこで以下のような手だてを講じて取り組んだ。

1 ファシリテーションを取り入れて学年・学級目標を作成する
(1)自分たちの学年・学級の現状を話し合う
 4月は目標を設定せずに、自分たちの集団の現状を話し合う活動を取り入れる。個人で付箋に書き、その後で4人グループで話し合い、それを全体でシェアする。
(2)どのような学年・学級にしたいかを話し合う
 (1)の話を受けて、どのような学年・学級にしたいのかを付箋に書く。その後で、4人グループで話し合い、全体に提案する。
(3)多数決は行わず、話し合いで目標を決定する
 学年・学級のリーダーは、出た意見を集約し共通点などに線を引き、多くの生徒の願いが入るように話し合う。ただし、少数の意見にも目を向けさせ、全体が納得いく目標をみんなで創りあげる。
(4)話合いで全体を巻き込む工夫
 一人の生徒が発表した意見と同じ考えの生徒に手をあげてもらい、付け足しをさせる。これを、学年委員が主導する全体の話合いのときに行い、学年全員を巻き込み目標を決められるようにした。
2 目標を全員で創りあげる
 アンケートで募り決定したレイアウトを班の数で割り振り、その部分を4人グループで作成するようにする。マス目模造紙を配り、色紙を貼っていく。最終的に全班のものをつなぎ合わせて、学年・学級全体で目標を創りあげる。
3  短期目標を設定する
 学年・学級目標を達成するために2~3ヶ月ごとに特に頑張る短期目標を設定する。2~3ヶ月後に振り返りを行い、次の短期目標を設定するというように、振り返りと短期目標設定を回していき、生徒の目的意識を高める。
4 目標達成のためのプロジェクトを立ち上げる
 学年委員が中心になり、学年目標を意識できるプロジェクトを立ち上げる。プロジェクトをした後に、アンケートをとり、その結果も学年全体に返す。
5 異学年交流の場面を設ける
 異学年の生徒と、目標達成に向けてどのような活動を行っているか、意見交換をする場を設ける。

 以上の取組を行い、生徒が目標を大切にしながら日常生活を過ごし、集団として高まることを期待して実践を行った。