教育データベース

2020.01.17

新潟

令和元年度

生徒の「自己カウンセリング力」を育成する取組 ~「リフレーミング」・「アンガーマネジメント」の活動を通して~

新潟市教育相談センター 丸山 一仁

私たちは、生活する中で様々な感情を抱く。たとえ思い通りにいかないときも、感情に振り回されることなく、自分自身で内省したり、物事を前向きに捉えたりして、プラス思考で生活することが大切である。上手くいかないときに、感情に振り回されてしまうのではなく、自分自身の中でカウンセリングを行うこと(自己カウンセリング)ができれば、前向きに生活することができると考える。精神分析家エリクソンによれば,青年期はそれまで拠って立っていた内的基盤や根拠が揺らぐ時期であり,アイデンティティの危機であると述べている。多感な中学生の時期から「自己カウンセリングができる力(自己カウンセリング力)」を育てるためには、まずは感情の中でもネガティブに捉えられる「哀しみ(悲しみ)」と「怒り」の感情のコントロール方法を学ぶことが必要であると考えた。それぞれのネガティブな感情へのアプローチの方法を生徒自身が身に付けることが、「自己カウンセリング力」育成の第一歩であると考え、計画的に取り組んだ。