教育データベース

1970.01.01

小学校

下越

行動変容を促す食育の工夫

五泉小学校 五十嵐 忍

“中央教育審議会の答申(平成28年12月)において,「健康・安全・食に関する資質・能力」が新たに示された。食に関する資質・能力においても「知識・技能」「思考力・判断力・表現力等」「学びに向かう力・人間性等」の三つの柱に沿って整理された。
これまでの自分の実践を振り返ると
,知識の伝達が中心となり,児童の食生活と健康課題とを関わらせて考える場が少なかった。そのため児童は,食の大切さを理解しているものの,自分の行動を変えていこうとする主体的な行動へ結びついていかなかった。そこで,本研究では,「今の食生活が自分の将来の健康と関わりがあることを知識として捉えること(知識)」,「どのように食生活を変えるのかを考え,具体的に意思決定すること(思考力・判断力)」,「自分の食生活を変える必要感をもち,生活へ意思決定したことを生かそうとする態度を養うこと(学びに向かう力)」により,行動への変容を促すことができると考えた。そのために「教材」を児童が行動を変えていく必要感がもてるよう,内容と提示の仕方を工夫する。さらに,学級担任とのティーム・ティーチングにより授業を行う。それにより,一人一人の細やかな見取りと指導ができ,より深い学びにつなげていくことやその学びをその後の給食指導に生かしていくことで,行動変容を促すことが期待できると考える。
“,令和元年度”