教育データベース

2013.09.26

中学校

理科

下越

平成25年度

既習事項の活用を促す工夫で、科学的な考え方の定着を図る授業

五泉市立五泉中学校 庭田 雅範

主題設定の理由
○実験・観察の結果や知識のみの理解にとどまっており、それを他の現象と関連付けて「だからこのときはこうなるのか」と現象のしくみを再認識していく科学的な考え方の経験の少なさが原因で学習内容の定着が十分ではない。
○小学校の分野目標である対比や関連付けが、いまだ十分に身に付いていない。
以上2つの背景から、いくつかの既習事項や実験結果を関連付けて現象のしくみを説明する経験によって、科学的な考え方を身に付けさせることができると考えた。そして、一度限りではなく、これらの活動を何度も繰り返すことで科学的な考え方が定着させられると考えた。
主題にせまる手立て
①既習事項を繰り返し活用し、現象のしくみを説明する場面を設定した単元構成と互いに関連性のある複数の課題提示
・イオンの考え方を習得させる前でも電気分解の実験結果からイオンの考え方の一部を自ら気づくことができる。
・イオンの考え方を用いると電流が流れるしくみを説明することができ、その良さを実感することができる。
・新しく獲得したイオンの考え方(既習事項)を繰り返し活用し、科学的な考え方を身につけることができる。
②既習事項と課題を対比させることで、共通点を見いだしやすいワークシートの作成
・塩化銅を水に溶かすと電流が流れるしくみの説明と対比させることで共通点が見出しやすいようにし、他の水溶液でも電流が流れるしくみを説明できるようにワークシートの形式を工夫する。
成果
『手だて① 既習事項を繰り返し活用し、現象のしくみを説明する場面を設定した単元構成と互いに関連性のある複数の課題提示』は有効であった。
・イオンの考え方を習う前でもイオンの考え方の一部を生徒は自ら導き出すことができた。
・イオンの考え方を用いて、塩化銅を水に溶かすと電流が流れるしくみをモデルや文字で正しく表現し、導線内に電流が流れると結論づけることに大きく近づいた。
・他の水溶液で同じような思考のパターンを3回繰り返させることで、生徒のワークシートの記述に成長が見られた。
『手だて② 既習事項と課題を対比させることで共通点を見いだしやすいワークシートの作成』
・生徒全員のワークシートの記述からイオンの考え方である6項目の既習事項すべての項目において、図や文字を用いた記述が85%以上あった。