教育データベース

2013.09.26

小学校

学校づくり

中越

平成25年度

3学期制移行に伴う学校経営の「充実」と「洗練」

燕市立吉田南小学校 小島 和浩

 2学期制、3学期制それぞれのメリットやデメリットについては、いまだに議論されている。当校では旧吉田町時代の7年前から2学期制に移行し、授業時数確保や学びの連続性、子どもと向き合う時間の確保といったメリットを大切にしてきた。その後市町村合併で燕市となり、その方針により平成25年度から3学期制へ移行することとなった。
 わたしは校長として、「燕は一つ」という市の方針を真摯に受け止めるとともに、7年前の3学期制にそのまま戻すのではなく、新たな3学期制を職員とともにつくりあげていくことにした。
 まず、2学期制から3学期制に移行し、着実な実践をされている県外の小学校に学ぶことから始めた。その学校は、「教育内容の一層の充実を図り、子どもたちのよさを更に伸ばす」ことを移行のねらいとし、着実な学校経営を進めておられる。
 わたしは、職員に対して、移行に伴う作業の手順、移行のねらいと理由、主たる改善点を示した。また、保護者や学校評議員には説明会を実施し、理解を求めた。異論はなく、子どもたちにしっかりとした指導をしてくれればよい、という声をいただいた。
 教育計画の作成段階では、「教育内容の一層の充実を図り、子どもたちのよさを更に伸ばす」ためにどうすべきか、という議論を職員で重ねた。そして、充実した教育内容を提供するために、洗練された教育システムを構築するという観点から、キーワードを「充実」と「洗練」とした。また、改善の柱は、教育効果を上げるための学校行事の適正配置、目標設定と振り返りの位置付けの明確化、教職員自らが資質向上に向き合う校内研修、これらのことを達成するための校内システムの再構築の四点である。
 この4月から3学期制をスタートさせた。修学旅行の時期の見直し、学期ごとの通知表、意識改革から行動改革の校内研修、校時表や週予定表の見直しについて日々実践に移している。学期末の運営や長期休業の在り方、職員の多忙感解消等の課題はあるが、日々進化する子どもたちの成長に負けないような質の高い教育を保証し続けていきたい。