教育データベース

2014.10.24

中学校

新潟

平成26年度

学校課題の解決に向けたアプローチ

新潟市立岡方中学校 渡邉 昌彦

当校は豊かな自然環境のもと、清掃の行きとどいたきれいな校舎で落ち着いた学校生活を送っている。全国学力学習状況調査の意識調査からも、基本的な生活習慣や規範意識,自尊感情などは全国水準を超えており、生徒の心の安定が図られてきている。一方で学力数値については実施初年度から大きく上下する振幅の大きい実態があり、近年は国語は安定しているが、数学が下降傾向となっている。数学の学力向上は、喫緊の課題であることは明らかである。また、家庭学習の習慣化、個に応じた指導,家庭学習,教員研修などの課題も見えてきた。
 このような学校課題を解決する取組を進める上で、考えなければならないことの一つに学校規模がある。小規模の学校は、教科担任がほぼ一人で、校務分掌も複数抱えるなど一人一人の教職員の力量や頑張りに頼るところが大きい。一方で小回りが利き、新たな取組も徹底できる良さがある。
 私は,校長としてこのような実態、状況を踏まえ,教職員の意識改革を図り、直面している学校課題の解決に向けて次のような方策で取り組むことにした。
(1) 学校教育ビジョン・校長の経営の方針の周知と教職員評価の工夫
・ファシリテーションによる学校づくり
・教職員面談を有効に活用した目標づくり
(2) 全校体制による学力向上に向けた取組の推進
・全校体制によるWeb配信問題の実施
・生活習慣を確立するためのメイクプランタイムの実施
(3)一人一人の力量をアップするための教職員研修の推進
・小グループ編成による授業研究グループでの研修会の実施
 本実践はまだ途中であるが,次第に成果が出てきていると感じている。一人一人の教職員が自分の思いや考えを経営の方針や学校教育ビジョンと関連させて取り組むこと、全校体制による学力向上への取組を推進すること、小グループ単位で互いの授業力を磨き合うことで,学校課題の解決に確かな成果を上げたい。
 教職員の輝きは、確かな子どもの耀きを導くはずである。