教育データベース

2014.10.24

中学校

道徳

下越

平成26年度

道徳授業で育成した道徳的価値観を実践につなげる取組

五泉市立五泉北中学校 岩見 泰

当校ではキャリア教育の推進を目指し、数年前から学活と総合的な学習の時間(以降「総合学習」と表記)との連携を強く意識した教育活動を展開してきた。 その結果、我々が目標としていた「人間関係形成・社会形成能力」「課題対応能力」の育成は着実に進んでいるが、職場体験を始めとする体験活動で、身につけた力を完全に発揮できていないと思われる場面も多く見られた。この要因について当校では、生徒が対応方法を教わっていない場面、つまりは生徒自身で判断、行動しなければならない場面での基準となる正しい道徳的価値観が不足していたためだと分析した。
  今回掲載する内容は、この状況を改善するために、当校で昨年度から進めている『心技体プロジェクト』という取組の実践事例である。具体的には、道徳授業では「心」を育成する。それを土台として学活では「技能・知識」を習得する。総合学習では道徳・学活で身につけた力を「体験活動」で発揮する。(「体験活動」で足りなかった部分を再度道徳授業及び学活で補足する場合もある。)これらの学習に段階的に取り組ませることで、道徳授業で育成した道徳的価値観を生徒の実践につなげていこうというものである。なお、この取組は県が学校教育の重点に掲げている「体験活動を通して心の育成を図ること」とも合致する内容になる。