教育データベース

2014.10.25

小学校

外国語活動・英語

中越

平成26年度

「できる」「わかる」を実感し,進んでコミュニケーションを図ろうとする児童の育成

柏崎市立高柳小学校 白井 啓太

外国語活動における「楽しさ」の一つは,慣れ親しんだ英語が「話せる」こと,「聞ける」ことであると考える。文科省の直山木綿子調査官は,平成23年度に実施された「外国語活動実施状況調査」の結果から,外国語活動の授業が,ゲーム等で終わってしまっており,外国語を用いたコミュニケーションにまで至っていないと述べている。私のこれまでの実践においても,児童が考える「楽しさ」は,ゲーム自体がもつ「楽しさ」であり,英語への興味,関心につながる「楽しさ」ではなかった。それは,外国語活動の授業のねらいが児童にとって明確でなく,何ができればよいのかよくわからないまま授業に臨んでいたためだと考えた。この、課題を踏まえ,以下の2つの手立てで授業改善を行った。
ア 児童が英語を使いたいと感じる必然性のある単元構成
 反復練習ではなく,児童が「話してみたい」「聞いてみたい」と思うような活動を用意し,その中でターゲットイングリッシュや発表に必要な英語表現を獲得していくような単元構成がよいのではないかと考えた。このことが,児童の英語に対する意欲が向上し,積極的にコミュニケーションを図ることへつながることが期待される。
イ 学習の伸びを実感できる評価シートの工夫
 できるようになったことやがんばったことを記録できる振り返りシートを工夫する。記録することにより,自分の伸びを実感できる。そのことが,自信をもつことにつながり,英語への意欲,関心が高まると考える。
 以上の2つの手立てを講じ,児童に,以前の自分と比べて伸びていることを感じさせていきたい。また,覚えた英語で友だちやALTとかかわる楽しさを味わわせていきたい。児童にこのような楽しさを感じさせることにより,日常生活においても,様々な人と進んでコミュニケーションが図れる児童が育つだろうと考える。