教育データベース

2015.01.23

小学校

算数・数学

新潟

平成26年度

問題に対し見直しを基に探求し、自力解決できる児童を育てる算数指導

新潟市立新津第二小学校 牛腸 賢一

 答えは導き出せるがそれが正しいのか、他のやり方でもできないかなど、自分が納得するまで問題に対し向き合おうとする児童を育てたい。既習の知識・技能を活用して、自分なりに問題を解決しようとする自力解決力を身に付けさせたい。そのためには、児童にとって興味・関心があり、多少の困難さが伴う適切な課題とともに、獲得したストラテジーの活用が必要であると考えた。そこで、研究内容として次の2点を設定し、問題に対し見直しをもとに探求し、自力解決できる児童の育成を目指した。
1 適切な課題の設定と提示の工夫
 適切な課題とは、
①児童にストラテジーのよさが明らかに分かるもの 
②既習の知識・技能で解決可能であるもの 
③児童が興味をもって取り組めるもの
 と定義した。
 また、課題の一部を隠して提示したり、隠した部分の数値や言葉を入れ替えて難易度を上げていったりしながら、見通しをもたせるとともに興味関心を引きつけられるように工夫した。
2 自力解決に必要なストラテジーの有用性に気付かせる授業の工夫
 簡単な場合から考えさせたり、図や表を用いて考えさせたりすることで、導いた答えが正しいのかを吟味させる活動を設定した。様々な解法を共有することでストラテジーのよさに気付き、使ってみたいという気持ちをもたせることができた。
 粘り強く考えたり、問題に立ち返って考えたりしながら答えを導き出す楽しさに気付かせることができる算数授業を今後も研究していく。