教育データベース

2015.10.20

小学校

人権教育、同和教育

下越

平成27年度

自分のよさも友達のよさも認め、共に生きる子どもの育成

新発田市立東豊小学校 弥源治 仁伺

「差別をしない、許さない」という態度や実践力を育てていくために、児童一人一人の自己肯定感・自己有用感を全校体制で高めていくとともに、児童の心に響く同和教育を進めることが重要であると考え、本実践に取り組んだ。
 研究を進めるに当たり、互いに尊重し合う望ましい人間関係づくりのための取組とともに、同和教育の視点に立った道徳授業における学習過程の工夫の二つを柱に据えた。
 具体的には、まず土台作りとして、望ましい人間関係作りのために「構成的グループエンカウンター」の実施や、異学年交流活動、授業のユニバーサルデザイン化に取り組んだ。その上で同和教育の視点に立った道徳の授業において、全学級で「人と関わり、人や地域に学ぶ授業」を行った。
 同和教育の授業実践では、資料に出会うだけでは児童が差別の実態を十分理解できていない姿が見られたが、ゲストティーチャーを招き、「直接、人や地域、実物に触れて学ぶ」という視点で授業を行ったことで、差別を自分のこととしてとらえる姿が多く見られるようになった。今後も、これまでの取組を見直しながら「人と関わり、人や地域に学ぶ授業」の継続・改善とともに、さらに児童の人権意識を高めていくための学習過程の工夫等について実践していきたい。