教育データベース

2017.02.02

小学校

中越

平成28年度

表現のよさを実感させる指導 小学校低学年の「書くこと」において

燕市立吉田南小学校 松井良江

 すべての言語能力は、充実した言語活動を通して学習者のものとなる。これまでの実践から、小学校低学年の「書くこと」においては、児童の表現意欲を高める単元づくりを国語科と他教科の関連を意識して行うことが有効であると考える。
 特に、豊かな体験は書くことの意欲を高め、児童は進んで自分の思いを表現しようとする。さらに、低学年児童は表現したものを身近な人に見てもらい、心に残った表現を褒めてもらうと「表現できたこと」や「相手に伝わったこと」の喜びや実感を得ることができる。
 しかし、「表現できたこと」や「相手に伝わったこと」の喜びや実感を得るだけでは、児童が「表現方法のよさ」を十分に実感するには至らない。そこで、児童が自らの課題を中心に協働的な交流活動を行い、主体的に課題を追求し、解決していく過程を、学習活動として組織することができれば、「表現方法のよさ」を十分に実感することができると考えた。また、繰り返しの学習を通して、低学年児童が「表現方法のよさ」を実感していくものと考えた。
 近頃、みんなで意見を出し合って学び合ったり、教え合ったりして学習することが困難な状況が見られる。低学年においても、「自分に自信がもてない」「安心感のない雰囲気は嫌だ。心配だ」という児童はいる。このような現状において、まず一人一人に自信をもたせて仲間と関わろうとする児童を育成し、安心感のある雰囲気をつくることが前提にあると考える。そして、児童の思考を広げ、深め、高める指導について「交流」をすることの意義と「書くこと」の力の高まりとを関連させて検証したい。どのような指導方法が、小学校低学年が「書くこと」に対する意欲をもち、表現方法のよさを実感させる指導なのかを、本研究を通して明らかにしていく。