支部情報BOX

2020.12.24

東蒲・五泉支部

2020年の年末にあたって

子年が終わろうとしています。年の初めの頃には、新型コロナウイルスが社会にも学校にもこれ程の影響を及ぼすとは、なかなか想像できませんでした。そのような状況の中でも、各委員会には昨年度進めてきた「融合」を基に、新しい支部としての活動を創出し、充実したものとするために工夫を重ねていただきました。

 

当支部は、旧五泉支部と旧東蒲支部が統合し2年目を迎えました。一番離れている学校間は40㎞以上あるという広域な地域です。山間地にある小規模校から都市部の大規模校と、その教育環境も地域との関係も多様です。であるからこそ、有本支部長が示された「愛・技・絆」を意識しながら日々の教育活動や支部活動に取り組んでいる会員相互のかかわりを、より充実したものにしたいと考えます。今年度の状況は、子どものための教育活動を尊ぶ愛を深め、子どもの成長を支え抜く技を高めるという不易な取組に、ICTという新しいカードの活用を加えることで、広域で多様な地域性をもつ東蒲・五泉支部ならではの在り方を探る機会でもあると言えます。

今年の漢字にも選ばれた「密」には、避けるべき「密」ばかりではなく、「関係が深いこと」「親しいこと」という意味もあります。直接会えなくとも、お互いの顔が思い浮かぶ、立場を超えて刺激し合える、ということを大切にできる、活用できる、そんな支部にしていきましょう。

 

先日、小惑星探査機「はやぶさ2」が長い旅を経て地球に戻ってきました。何年も先を見通して準備と計画を進める粘り強さ、目的を果たすために想定外を想定内にする先見性とチームワーク、余力をさらに次の使命に生かす驚異の活力、などなど学ぶところがたくさんあります。我々も1年後、5年後、10年後の姿を思い描きながら、今できること、今すべきことにしっかりと取り組み、今のこの試練を乗り越えましょう。

 

東蒲・五泉支部 副支部長 武藤常男