教育データベース

2020.01.17

中学校

国語

下越

令和元年度

自立した読者を育てる文学的文章の読解指導の在り方 ~“読みの観点”の活用を通して~

築地中学校 水口 剛志

国語科における,「主体的・対話的で深い学び」とは,「言葉による見方・考え方」を働かせ,自分の思いや考えを深めることである。文章を読みながら,対象と言葉,言葉と言葉の結びつきなどを自分なりに捉え,その自覚を通して認識を深めていくのである。これまでの自分の授業実践では教師が設定した学習課題を教師が設定した手順で解決していたために,「言葉による見方・考え方」を養うことはできても,「働かせる」に至らないことが多かった。そこで,本研究では,初発の疑問を“読みの観点”を拠り所として学習課題へと発展させ,解決していく学習を行うことにした。そうすることで,生徒は,「言葉による見方・考え方」を働かせ,文章を読んで新たな価値観を得たり,さらなる問いを生み出そうとしたりすると考えた。