教育データベース

2014.10.24

小学校

特別活動

新潟

平成26年度

最高学年としての自覚をもち下級生を思いやる学級集団の育成

新潟市立和納小学校 篠木 格

6学年の児童には,最高学年として下級生をまとめることが求められる。自分たちの行動をよりよくし,下級生を思いやる学級集団を育てるためには,年間を見通した計画的・意図的な学級活動を展開することが大切である。そこで,活動と活動を教師が意図的に結び付け,最高学年としての自覚を徐々に高めていく。それによって,児童は自分たちの経験に自信をもち,満足して卒業の日を迎えることができる。
 5年生担任のとき,年間を通じて学級目標を自己評価の拠り所にして指導した。行事を通して,学級集団が一つの目標に向かって行動し,協力することのよさを学んだ。しかし,行事では協力したものの,日常生活では自分の思いを優先させる児童が見られた。全校のサブリーダーとして,下級生の面倒を見ようとする態度もあまり見られなかった。
 6年生を担任したとき,児童には,最高学年としての自覚をもち,下級生の思いを大切にして行動できるようになってほしいと願った。そのためには,まずは,学級内の児童同士の人間関係を向上させ,自分たちの成長を実感させることが大切である。そして,次のステップとして,互いの思いを認め合う学級集団に成長させる。この段階をスタートとして,全校の前でリーダーシップを発揮して行動できるようになれば,卒業時には,自分たちの成長を共に喜び,自信をもって進学することができる集団になるだろう。
 本研究では,学級の実態を踏まえて学級活動の年間活動計画を作成し,実践した。時期ごとに取り組むべき課題を設定し,それに向けて意図的に学級活動を展開していく。それぞれの活動を,次の課題解決の活動につなげ,卒業時の理想的な児童の姿に近付けていく。