教育データベース

2015.01.23

小学校

社会

中越

平成26年度

感情を動かし、社会的事象の意味を追求する児童の育成

小千谷市立小千谷小学校 川口 雄

私は、児童が、社会的事象について追求し、理解を深めることで、児童が社会的事象についての見方や考え方を見直すような社会科の授業を目指している。児童が見方や考え方を見直すとは児童が社会的事象に対しての生活の仕方を考えることである。
 そのためには、「なぜそれがそうなっているか」という社会的事象の意味を児童が正しく理解することが必要であると考える。そこで、私は「感情の動き」に着目した。児童が社会的事象について疑問・驚き・感動・葛藤を覚え、感情を動かすような社会科授業を構成することができれば、児童が社会的事象に対して疑問をもち、社会的事象の意味を追求し、正しく理解することができるはずである。
 そのための具体的方策として、以下の2点を挙げた。
1 ずれを生む学習課題と資料提示の工夫
 児童の感情が動くのは、自分のもっている社会的事象についての予想や理解とずれのある事実と出会ったときである。どのような状態の児童にどのような事実をぶつけ、どのようなずれを生ませ、そこからどのような学習課題を設定するのか明確にして授業を構想する。また、その際に、ずれを際立たせるような資料提示の方法を工夫する。
2 身近な社会的事象に迫るために、単元の中に主人公を位置付ける。
 児童に身近な社会的事象を取り上げ、「地域の中の~さん」に着目させる。そうすることで、その人の工夫・努力・思いを中心に追求していく単元を構成する。
 児童が意欲的に社会的事象の意味を追求できるような社会科授業を今後も研究していく。