教育データベース

2015.10.21

小学校

社会

平成27年度

追求の視点を明確にし、社会的事象を関連付けて考える力の育成

新発田市立外ヶ輪小学校 佐野 亮太

小学校学習指導要領解説社会編の中で第3・4学年の能力の目標として「地域における社会的事象を観察・調査するとともに,地図や各種の具体的資料を活用し,地域社会の社会的事象の特色や相互の関連などについて考える力,調べたことや考えたことを表現する力を育てるようにする。」とある。
  下線部の「考える力」について「 (~中略~) 願いを実現していく地域の人々の工夫や努力,協力と生活や生活環境の維持と向上との関連,地域の人々の生活や産業と国内の他地域や外国との結び付きなどについて考える力」と述べられている。 社会的事象に対して,観察・調査して気付いた「地域の人々の工夫や努力,協力」や「生活や生活環境の維持と向上」という事実を関連付けて考えていく。つまり社会的事象に対して多面的に考えていくことが第3・4学年で求められる能力の一つである。
 そこで次の点を重点に,第4学年社会科「ごみはどこへ」の単元において実践をした。

〇追求の視点を明確にして単元の学習を進めていく
  単元導入時に追求の視点を明確にする。追求の視点とは児童から出た疑問を学習課題にしたものであり,単元で押さえるべき学習内容である「廃棄物の処理にかかわる対策や事業は地域の人々の健康な生活や良好な生活環境の維持と向上に役立っていることを考える」を網羅するものである。
 本研究では,「なぜ分別をする必要があるのか」を追求の視点として,廃棄物処理場や再資源化工場を調査したり,資料を活用したりして気付いた事実を関連付けることで,多面的な考え方を身に付けられるよう実践を行った。