教育データベース

2016.10.11

中学校

学校づくり

下越

平成28年度

「生徒が学ぶ」学校を目指し、「省察」-「実践」-「創造」を経て、新たな教育課程の編成

胎内市立中条中学校 野澤 一吉

 私が、平成28年度に赴任したその年は、創立70年目に当たる。当校は、以前、生徒指導上の問題を抱えていた。生徒を学校の教育活動に意欲的に参加させるために、生活規律やいじめ・不登校の予防や対策、そして、学校生活に意義を見いださせるために部活動の指導が中心であった。その成果が表れ、生徒は、教育活動に積極的に取り組み、特別活動など、生徒が活躍する場面が多くなった。私は、これまで教職員の指導が効果的であり、保護者の協力もあり、素直で向上心のある生徒により、安定した教育が実現できていると考えた。
 少子高齢社会、科学技術の進展、地域創生の時代を生き抜く生徒たちは、教育者である私たちの想像もできないほどの課題に正対することになる。したがって、私は、教育者が主導して、生徒が、考え、行動すべきことを示唆することだけではなく、生徒自ら気付き、考え、判断し、実行する教育活動を系統的・組織的に行うことにより、真の「生きる力」を身に付けさせる必要があると考えた。
 そこで、当校創立の節目の年、次期学習指導要領を見据え、平成28年度と平成29年度で、当校の教育活動の成果を実践しながら検証することにした。そして、平成30年度から、「生徒が自ら学ぶ」新たな教育課程の基で、「中条中教育」をスタートさせる。
 教育課程を編成する視点は、次の2つである。
 「教師の意識変革」と「生徒が学ぶ活動」の実現である。