教育データベース

2016.10.11

小学校

中越

平成28年度

中一ギャップの解消・軽減をはじめとした小中一貫教育の実践

三条市立嵐南小学校 石川 岳人

 当中学校区は、平成21年度より小中一貫教育に取り組んできた。初めの5年間は3小学校、1中学校による「校舎分離型」で取り組み、平成26年度から「校舎一体型(小中一体校)」で取り組んできた。
 小中一貫教育に取り組んだ主な理由は、小学校から中学校へのスムーズな接続である。これを実現することで、中一ギャップの解消・軽減をはじめ、不登校・いじめの減少、また、小学生が中学生にあこがれ感を抱いたり、中学生の自己有用感を高めたりすることができるようになる。
初めの5年間の交流活動や小中学校教員による協働授業を通して、次の成果を挙げた。
・交流活動を通して、中学校進学に対する不安を大幅に軽減することができた。
・9年間を見通した教材研究を行い、授業づくりを行うことで、児童生徒の学習への興味・関心を高めることができた。
 一方、課題として、次の点が挙げられた。
・小中学校の教職員が打合せをする時間を確保すること。
・中一ギャップを解消・軽減し、学力を向上させるための、より効果的な授業づくりを行うこと。
 私は、小中一体校が開校した平成26年度に小中一貫教育の推進リーダーとして取り組み、打合せの時間を確保することで次の成果を挙げることができた。
・小中学生の交流活動が、自然発生的にいくつも生まれるようになった。
・指導の型を意識した、効果的な授業が次々と生まれた。
 この成果は開校2年目、3年目と引き継がれ、当校における小中一貫教育は、より質の高いものとなってきている。