教育データベース

2016.10.11

小学校

特別活動

下越

平成28年度

学級活動において意欲的に話合い活動に参加する生徒の育成

村上市立村上第一中学校 鈴木 幸喜

 話合い活動を充実させることは、より良い人間関係を築く力、協力して集団の生活を充実・向上させようとする態度を育てることにつながる。(国立教育政策研究所教育課程研究センター「学級・学校文化を創る特別活動」)アンケートの結果、本学級では「学級全体の前で自分の考えや意見を発表することができる」と自信をもって答える生徒は少なかった。実際の学級活動でも、いつも決まった生徒だけが発言を繰り返す傾向が見られた。
 そこで、毎日の終学活時に、構成的グループ・エンカウンター「サイコロトーキング」を実施した。親和的な雰囲気の中、誰もが自然に話したり聞いたりできるエクササイズを行うことで、話し方や聞く態度を身に付けたり、話合い活動への意欲を高めたりすることができると考えた。時間は3分間で担任がサイコロをふり、出た項目について、5、6人の生活班で話し合うエクササイズである。9回実施した後のアンケート結果や担任の観察から、話すことに対する抵抗感が減り、意欲的に話合い活動に参加する生徒が増えたことが明らかとなった。
 今後、「サイコロトーキング」の効果について、学級活動における実際の話合い活動においても検証していく。9月の体育祭、10月の合唱コンクールに向けた学級での話合い活動において、生徒の話合いの様子を観察したり事後アンケートを実施したりしていく。また、事前アンケートで「学級全体の前で自分の考えや意見を発表することができない」と答えた生徒を抽出し、その生徒が学級での話合い活動においてどのように変容したのかを追っていく。