教育データベース

2014.10.25

小学校

体育・保健

新潟

平成26年度

ボールを持たないときの動きを高める中学年ゴール型ゲームの指導

新潟市立東曽野木小学校 和田 哲哉

ゴール型ゲームの入門期である中学年では,運動教材に対してマイナスイメージを持たせずに,どの子も楽しみながら意欲的に学習する姿を大切にしたい。苦手な児童はゲーム中に「どうしたらよいか分からない状態」に陥りがちである。その状態がマイナスイメージにつながり,意欲や学習成果の高まりを妨げていると考える。
 私は,中学年のゴール型ゲームにおいて,「どうしたらよいか分からない状態」の児童を減らし,ゲームの中で自ら動き出すことができる児童にを育てることが必要だと考える。そこで,以下の2つの方法で解決を目指した。
1.「ボールを持たないときの動き」を身に付け,「どう動いたらよいか分からない状態」を解消できる運動教材と指導の工夫。
2.身に付けた「ボールを持たないときの動き」を次の運動教材に生かしながら動きを高められる単元配列の工夫。
 同一学級の複数年にわたる実践から,以下の2点についてそれぞれ検証する。
(1)実践前半で行う単元「ディスクゲーム」が,「ボールを持たないときの動き」及びゴール型ゲームに対するマイナスイメージの変容に有効であったか。
(2)ボール操作技能の難度を段階的に高めた実践後半の2つの単元において,「ディスクゲーム」で習得した動きを発揮し,またそれを高めることができたか。
 それぞれについて,学級全体及び苦手意識を持つ女子児童を抽出し,ビデオによる個々の動きの分析や学習カードの記述の分析,アンケートによる意識の変化の分析を通して検証する。