教育データベース

2015.01.26

中学校

家庭・技術

中越

平成26年度

 生活を工夫し,創造する能力を育む授業づくり

長岡市立旭岡中学校 大野 敏法

「材料と加工に関する技術」の内容において,生活を工夫し創造する能力を育むために,自らの生活を振り返り,検討するための題材設定を行った。その中で,生徒が技術を評価し,活用する能力を高めることが,生活を工夫し,創造する能力を高めることにつながると考えた。そして,授業実践を基に,その有効性を検証した。
 題材は,1枚の板材から,自らの生活を振り返り,生活の中でものを整理したり,便利にしたりするものを自由に設計し,作品の製作をするものとした。生徒が生活を便利にしたり,使いやすくしたりするための工夫を行えるように,グループ内での発表,話し合い活動を以下の2つの場面に取り入れた。
①製作品の構想
 構想を行うに当たり,使用目的,使用場所,機能,材料・部品の4つを明確にさせた。そこに,大まかな作品の完成スケッチを描かせ,構想用紙にまとめさせた。構想が出来上がった段階で,自分の製作品の機能や構造をグループ内で発表し,改善点などを検討した。ここで,自他の製作品の良い点や改善が必要な点などの意見を参考に,スケッチを含めた自分の製作品について再検討させる時間を設けた。再検討した構想を基に,設計を行い製作を進めた。
②完成作品の紹介
 製作終了後,グループ内で自分の製作した作品について再度発表し,検討を行う活動を取り入れた。自分の製作した作品の機能や構造,工夫した点を発表し,お互いに評価し合う時間を設定した。
 ①の場面では,生徒は,自分の作品と他の生徒の作品とを比較し,機能や構造,使いやすさを再検討して設計に生かす生徒が多くみられた。②の場面では,実物を見ながら行えたため,機能や構造,工夫した点がより分かりやすく伝わり,周りからの評価も具体的な意見が多くなった。
 これらの検証から,生徒同士で,構想の検討や作品の評価を発表し合うことで,工夫できるところや作品の使いやすさに気付きやすく,より良い作品づくりにつなげることができると考えられる。しかし,中には,見た目の美しさや技能の高さだけに目がいっている生徒も多くいた。他の生徒から得たアドバイスや感想を自分の作品に生かすために,作品を評価する観点をもっと具体的なものにする必要がある。